一見過酷なためなかなか挑戦しにくいと感じてしまうトライアスロンですが、実は意外とやっている人は多いのです。そんな中で、初めてトライアスロンに挑戦したいと思っている方の中には、どのような服装でトライアスロンをしたらいいのか、なかなか分からないという方のために、今回はトライアスロンを行っている方々に人気のトライスーツを販売しているブランドについてご紹介します。ぜひ参考にトライスーツを選んでみませんか?
2019.11.14.
まず最初に、トライアスロンについて一度確認をしていきましょう。
トライアスロンとは、「スイム(水泳)」「バイク(自転車)」「ラン(長距離走)」の3種類の種目を1人で行う競技になります。そのため、毎日のトレーニングを行う際にも、どれか1つの競技に対して行うのではなく、全ての競技に対して行う必要があります。例えば、ランニングを趣味にしている方の場合、鍛えられている筋肉は下半身が中心になっており、スリムな体型なのが特徴です。また、水泳を趣味にしている方の場合は、上半身の筋肉が鍛えられていることが多いのです。ですが、トライアスロンの場合は身体全体の筋肉をバランスよく使用し、さらに競技それぞれが左右対称の動きをする競技なので、トレーニングを行うことで体全体にバランスよく適度な筋肉をつけることができるのです。これらの協議は有酸素運動と言われるものになるので、継続して行うことでさらにダイエットとしての効果も期待でき、おすすめです。
トライアスロンと言っても、実は様々な距離のレースがあり、初心者が挑戦しやすいものから、上級者におすすめのものまであります。自分の体力などと相談しながら、どの程度のレースに参加するか、決めていくと良いでしょう。では、どのような種類があるのでしょうか?
※ミドル・ディスタンスのみは距離設定が異なる場合もあり、基本的にスイム2~3km、バイク60~90km、ラン20kmで設定されています。
もちろん初めてトライアスロンに挑戦するという方は、スーパースプリントなど短い距離から参加していくのがおすすめですし、無理をしては身体を壊してしまう可能性もあるので気を付けましょう。
ロング・ディスタンスは表記が曖昧ですが、主要な大会の場合は200km前後あり、競技時間にすると10時間以上はかかるものになります。また、アイアンマン・ディスタンスは最も距離の長いものになりますが、現在日本では開催されていません。
トライアスロンには3種類の競技があり、それぞれ異なったレースを行うため必要なものもそれぞれ準備する必要があります。スイムであればウェットスーツやゴーグルなど泳ぐために必要なもの、バイクであればロードバイクやヘルメットなど基本的なものやあると便利なもの、ランは最も少ないですが走るためできるだけは知りやすいシューズが必要です。
その他にも長時間行うレースだからこそ必要な補給食、エントリーするための費用もかかります。また、トライアスロンは全国で行われていますが、なかなか近くで行われない場合は目的地までの遠征費や宿泊費もかかります。どれくらいのレベルのものを購入するかにもよりますが、始めるためには最低でも20 万円以上は必要になります。
それでは、トライスーツとは一体どのようなものなのでしょうか?トライアスロンを行う上でもちろん普段使用しているジャージなどで参加している方もいるかと思います。ですが、なかなか着替えに時間がかかってしまうため困っている方もいるのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのがトライスーツです。トライスーツはトライアスロンを行う方のために作られた専用のウェアになっていて、スイムで使用するウェットスーツの下に着ておくことのできる、比較的速乾性の高いトライスーツと、3種目すべてを通して使用できる防水性の高いトライスーツがあります。自分の好みや大会の特徴に合わせて選ぶことができるのです。
トライスーツを選ぶ中で、まず最初に確認したいのが種類です。実はトライスーツは種類が多く、自分の目的などに合わせて選ぶことができます。その中で、まずは大きく2種類のものがあることを覚えていきましょう。1つは上下が繋がっているワンピースタイプのもの、もう1つは上下で別のセパレートタイプのものです。それぞれ特徴は異なりますので、1つずつご紹介していきます。
その名前の通り、上下が一体となっているタイプになります。一般的にトライスーツと言われると、このワンピースタイプのものを連想させます。なんといっても、全身の形に合わせて立体的に裁断されているため、セパレートタイプの場合腰回りにある締め付けがありません。
また、ウェットスーツの下に着ることのできるものが多く着やすさだけではなく、ウェットスーツを脱ぐ際に一緒に脱げないようになっている点も人気の1つです。競技中も、水の抵抗や空気の抵抗を受けにくく、プロが使用していることが多いのも納得です。
ですが、長距離を時間をかけて進むトライアスロンだからこそ、トイレに行きたくなることもあります。その際にはすべて脱がないといけなくなるため、どうしても時間がかかってしまうというデメリットがあります。もちろん慣れてしまえば気にならなくなるという方も多く、それを理解して使用している方が多いようです。また、立体的に裁断されているがために、体のラインがきれいに出てしまいます。そのため、あまり自分の体型に自信がない、また恥ずかしいという方は慣れるまで嫌かもしれません。
セパレートタイプは上下で異なるため、トイレに急に行きたいと思ってもすぐに脱ぐことができ、時間もあまりロスしません。また、スイムの時に上下をウェットスーツの中に着ておくことはもちろん、下のみ履いたり、3種目すべて共通で使用することもできたりと、豊富な種類が発売されています。そのため、自分の好きな種類に合わせて購入しましょう。また、前にチャックが付いているものもあり、温度調節も自由自在に行えます。
もちろん着用時の締め付け感は感じてしまうため、それでもいいと思える方にはおすすめです。
最後に袖についてもご紹介します。袖のあるタイプのトライスーツをフルスーツタイプ、袖のないタイプのトライスーツをロングジョンタイプと言います。
袖のあるフルスーツタイプのトライスーツは、浮力や保温効果を期待することができます。浮力があった場合はスイムの質が上がるためタイムが良くなりやすいようです。さらに、スイム後水中から陸へ出た時の温度変化によって、低体温になってしまう可能性があるのですが、袖があることでしっかりと保温をする効果があるのもポイントです。
袖のないロングジョンライプのトライスーツは、主に気温の高い夏場などに使用することがおすすめされており、肌の露出が多くなるため、暑さによって起こる体力の消耗をカバーする効果があります。
次に着用感にも注目してみましょう。トライスーツは着て使用するものになるので、実際の着用感も大切になります、また、トライアスロンの場合は10時間以上着たままといった可能性もあるので、無理に着ていてはタイムも良くならないはずです。そのため、試着やサイズのチェックなどをすることで、購入前に確認をしておきましょう。
もちろん、購入してすぐに大会に挑むというのはあまりおすすめできません。できれば、一度自分で着て競技の練習を行ってみることで、動いた時の感覚などもより分かりやすくなりますし、自分にフィットするトライスーツなのかどうかを確認することができます。
トライアスロンを趣味として行うのであれば基本的にどのトライスーツを使用しても問題ありません。ですが、せっかくトライアスロンを行っている以上、大会に出たいと思っている方も多いはずです。実は大会によってはウェアの規定がある場合もあるため、目標にしている大会や、出たい大会などが決まっている場合はしっかりと規定をチェックしておきましょう。
基本的に前開きタイプのウェアは禁止していることが多いようです。そのため、大会に出るかもしれないけどどの大会かは決めていない、いろいろな大会に参加したいなどと考えている方は、背中側にジッパーのあるタイプを選ぶようにしましょう。
トライスーツには様々な種類のものがあります。その中で、ウェットスーツの代わりにもなり、スイム・バイク・ランを全て同じもので行うことのできるトライスーツと、ウェットスーツの下に着ることができるバイク・ラン用のトライスーツが存在します。
そこで、自分の競技でのスタイルや何を重視するかによってトライスーツを選ぶことが大切になります。基本的には短距離や中距離のトライアスロンの場合、競技の間に更衣室が設置されていない可能性もあったり、着替えに時間がかかってしまうことがもったいないという理由から、3種目共通で使用することのできるトライスーツがおすすめです。ですが、長距離の大会に出る場合にはできればそれぞれの種目によってウェアを変える方が多いようです。もちろん着替えをする時間分かかってしまうのですが、各種目それぞれの距離が長いため、専用のウェアを着用して行ったほうがよりタイムが伸びるようです。
ここまではあくまで大会に出ることを考えておすすめのポイントをご紹介してきました。最後はデザインです。もちろん機能性を重視して選びたいという方がほとんどかと思います。
ですが、その中で少しでもおしゃれなデザインのトライスーツを着たり、自分の好きな色や似合う色のトライスーツを着ることで、気持ちも前向きになり楽しくトライアスロンに参加できるはずです。そのため、デザインも最後に見てみましょう。自分の好きなトライスーツのシリーズの中でもおしゃれに見えるデザインのものを使用して、いい気分でゴールしてみませんか?