ダイエットというと、どうしてもきついトレーニングや食事制限を思い浮かべてしまいがちです。確かにそれらも効果があるからこそ取り入れられている訳ですが、自宅でも出来る簡単な運動や、工夫した食事にすることでもダイエット効果が得られますので、本記事ではそれらを解説していきます。
ダイエットをするからには、どうにかして体重を減らし、痩せたいというのが目標になっているでしょう。運動、食事制限という言葉が浮かびがちですが、まず意識してほしいのが、自分の一日の目標摂取カロリーです。 人は生きる中でカロリーを消費しますが、その消費量は生活スタイルや年齢によって変化します。闇雲に食事を制限したり、激しい運動を取り入れるよりも、自分にはどの程度の運動が必要か、どの程度食べるべきなのかを把握するべきなのです。
しっかりと痩せるためには、やはり運動を欠かすことはできません。基礎代謝を向上させ、脂肪が燃焼しやすい体にする為です。しかし、ジムに通ったりといった時間が無い方も多いでしょうから、簡単にできるダイエット方法を実践してみましょう。
1つ目のダイエット方法は、呼吸を意識した正しいウォーキングです。やる事と言えばウォーキングをするだけと非常に簡単なものではありますが、単に歩くだけではなく、正しい呼吸を意識して取り組むのです。 普段意識的にやってはいない呼吸ですが、歩くリズムに合わせながら深呼吸をする「深呼吸ウォーキング」が効果的です。歩くこと、呼吸する事のリズムを合わせ、ストレス発散や気分のリフレッシュにつながる「セロトニン」を分泌しましょう。
2つ目は、正しい姿勢をキープする事です。筋トレや運動が大事なのはわかっているけれど、どうしても続かないという方にお勧めできます。やる事は非常に簡単で、背筋を伸ばして立ち、正しい姿勢をキープする事だけです。 肩を引いて背筋を伸ばし、お腹を凹ませてお尻を引き締めます。これだけで、痩せて見える美人な姿勢となります。逆に背筋が曲がっている猫背状態は、太ってしまう姿勢と言われており、特にデスクワークが多い方は要注意です。
横になって足を閉じたり開いたりするだけで鍛えられる、足パカダイエットです。太ももや腹筋といった部位に効果的に刺激を与える事が出来、運動経験が皆無な方でも簡単に始められます。また関節の柔軟化、血行の改善といった様々な効果もあります。 足を開閉する時には、開くときに1秒、閉じる時にも同じく1秒で行い、30回を目標に繰り返しましょう。リズム感を持って取り組む事が大切で、足を開いた時にも閉じた時にも、地面と垂直になるように意識します。
激しい運動ではなく、ストレッチをするだけでも効果があります。体の先から行うのがポイントで、足首からふくらはぎ、また関節をストレッチし、お尻、背中回りを行います。これまで使っていなかった分、最初は痛さも感じるかもしれませんが、毎日行うと可動域が広がります。 デスクワークが多いという方には、デスクストレッチがお勧めです。立った状態で手をクロスし、前後左右に回すのみです。肩回りの凝りをほぐす事が出来、褐色脂肪細胞という細胞を活発にさせる事で、脂肪が燃焼されやすい体になります。
エア自転車漕ぎは、文字通り自転車を漕いでいるかのような動きによってダイエット効果を狙うトレーニングになります。元々自転車や、室内でできるエアロバイクなどは有酸素運動に該当しています。 有酸素運動では、筋肉の収縮に酸素をエネルギーとして使っていますが、ある程度以上の時間が経過すると、体の脂肪を燃焼させ始めます。このエア自転車漕ぎも、一定時間以上続ける事で効果が見えてくるのです。
階段や適度な段差があるのであれば、自宅ですぐに始める事が出来るのが、踏み台ダイエットです。階段昇降などとも言われており、1段でも段差があれば取り組めます。無い場合でも、昇降用の踏み台グッズを利用すればどこでもできます。 高さが10㎝から30㎝程の段差を、昇り降りするだけですのでやる事としてはとても簡単です。重要なのは、これを5分間継続する事です。継続する事で有酸素運動になり、上半身も下半身も適度に動かせます。
お腹のくびれを手に入れたいのならば、フラフープを使いましょう。右回りと左回り、両方とも行い、一日の目安を30分から40分程度にして取り組んでみましょう。 くびれや骨盤の矯正といった、腰回りに効果的なダイエットになります。踏み台ダイエットと同じく、時間をかけて取り組むことで脂肪が燃焼しやすくなりますから、一週間の内に3回程度を目標にして続けてみてください。
運動の次は、食事関係についてです。食べたいのに制限をしなければならないばかりではストレスになり、リバウンドしやすくなります。そこで、工夫をすることで痩せる事が可能なレシピを取り入れてみるのをお勧めします。
1品目は、春雨スープです。ダイエットをする上では強い味方になってくれるレシピであり、作るのも簡単と非常に手軽でありながらもカロリーは控えめですので、夜遅い時間にお腹が減っても罪悪感を感じずに食べられます。 春雨のスープというと鶏ガラを使ったものが代表的ですが、味に飽きてしまった場合には少し手を加えられます。カレー粉やココナッツミルクを加えるとカレー風味に、トウガラシやナンプラーなどを混ぜれば、トムヤムクン風味のスープに早変わりします。
続いて2点目もスープのおすすめレシピで、ささみと野菜を使ったミルクスープになります。ささみは低カロリーながらたんぱく質を多く含んでいますので、野菜と併せて摂れば栄養価満点です。たまねぎ、カボチャなどを使うと、具沢山で食べ応えもあります。
ささみと同じく、タンパク質を豊富に含んでいる鶏むね肉を使ったレシピです。鶏むね肉と鶏がらスープの素など、各種の調味料を混ぜ合わせてレンジで簡単に作れるレシピであり、さっぱりしていてダイエット中の主菜として抜群にマッチしているのです。
玉ねぎとヨーグルトを合わせた、玉ねぎヨーグルトもお勧めです。ヨーグルトにはビフィズス菌がたっぷり含まれており、玉ねぎには水溶性食物繊維が豊富に含まれています。これらを一度に摂る事で、腸内環境を整え代謝の向上も狙えます。
最後の5点目のレシピは、オクラの白和えです。脂質が少なくタンパク質を豊富に含有している木綿豆腐に、カリウムを多分に含むオクラを合わせたレシピになります。カリウムはむくみ対策として効果的な食材で、ナトリウムの排出効果もあります。
ダイエットの効果は、一朝一夕で出るものではありません。最も大切なのは継続してやり続ける事ですが、中々続けられないのも多くある悩みです。これを解決するためには、如何にモチベーションを維持し続けられるかがポイントになってきます。
まず1つ目のモチベーション維持方法は、痩せた後の自分をイメージする事です。くびれが欲しいのであれば、くびれている腰が手に入り、着てみて買った服を着ていて、友達と一緒にレストランで楽しく食事をしている、そんな自分の姿を想像します。 人は嬉しさを感じると、ドーパミンという物質が分泌されます。これは快感や多幸感を得る事で放出され、意欲向上効果があります。エクササイズの前に想像すると、やらなければという義務感よりも、やりたいという積極的な気持ちになれるはずです。
ダイエットは、人によって差はあれ度厳しく感じるものです。そんな時、痩せている友人など他人と自分を比較するのは辞めましょう。ダイエットは自分自身との勝負なわけですから、他の人の事を気にしても良い結果にはつながりません。
そして、自分自身を褒めてあげる事も忘れないでください。中々結果が出ない事もありますが、そこまでには必ず努力がある筈です。ほんの少しだろうと痩せるのに成功した時には、必ず自分を褒めて肯定感を高めましょう。
ダイエットにおける一番の敵は、継続が出来ずに諦めてしまう自分自身かもしれません。しかし、簡単で今すぐにでも始められるメニューであれば、継続する事はさほど難しくないでしょう。是非取り組んでみてください。