総合サイクリングブランドとして人気が高いスペシャライズより、超軽量モデル「AETHOS(エートス)」が発表されています。ロードバイクに乗る人の中では、この新しいモデルが気になっているという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、このAETHOSについてご紹介していくことにしましょう。
AETHOSは、「Break The Rules(ルールを破れ)」というコンセプトで設計されているロードバイク。ここでは、AETHOSの特徴についてご紹介します。
まず、AETHOSの最も大きな特徴は、「超軽量」であるという点。フレーム重量は585g、完成車の重量はなんと5.9kg。UCI(国際自転車競技連合)では、ロードレースで使用する自転車は6.9kgを下回ってはならない、と規定されていますが、この規定を下回る軽さを実現しています。
このバイクは、圧倒的な軽さを誇るものの、125kgまでの荷重制限はクリア。ハンドリングせいや反応性、剛性といったスペシャライズドのロードバイクに求められる要素を満たしている点も大きな特徴です。
AETHOSはレースのために作られたロードバイクではなく、純粋にロードライドを楽しむために作られた1台といえるでしょう。例えばヒルクライムやロングライドなど、特定のカテゴライズは一切せずに、思うままに楽しんでほしい、という考えのもと作られています。
ただし、UCI認可のバイクを必要とするアマチュアレースに対応するために、フレーム自体はUCIの認可を受けています。
AETHOSは、油圧ディスクブレーキのみに対応しています。近年販売されているロードバイクは、ディスクブレーキの割合が増えてきましたが、このディスクブレーキは、ホイールの中心部にある金属製の円盤型ローターを、専用の樹脂や金属製のブレーキパットでブレーキをかけます。
中でも油圧ディスクブレーキは、ブレーキのひきが軽いというメリットがありますが、その反面コストが少し上がるというデメリットがあります。
スペシャライズドでは、バイクの性能を見直すためにスーパーコンピューターによるチューブ形状の検証からスタートしている点も特徴。幅広いサイクリストが乗りやすいと感じられる、ラウンドチューブ型のフレームを基本とし、最高の剛性を実現できる無駄のないデザインとなっています。
このために行われたシミュレーションは、約10万回。その中ではフレームへ力がどのように伝わるのかといったことやしなり具合などを分析。大きな力がかかる部分を楕円形に変化させることによって剛性を向上させています。
AETHOSの完成車ラインナップは、スペシャライズドのハイエンドシリーズである「S-WORKS(エスワークス)」に加えて、「FOUNDER’S EDITION(ファウンダーズエディション)」が用意されています。ただしFOUNDER’S EDITIONは世界で300台限定となっており、2020年10月15日より専用サイトで予約を受け付けます。
公式HPで車体の写真やスペックなど細かい情報を確認することができますので、この超軽量モデルが気になるという方はぜひチェックしてみると良いでしょう。
ここでは、AETHOSの完成車ラインナップと主なスペックについて、写真入りでご紹介します。